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海サクラマスにおすすめ~人気フィールドスタッフに聴く!~第3回:荒 道俊さん編~ 

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今回は海アメマス・海サクラマス用に開発された

Sammys(サミーズ)ショア用ルアー(メタルジグ)PHAT(ファット)35gの

開発過程で「行ける!」と実績で確信を示して下さった

荒道俊さんにお話を伺いながら検証します。

 

目次

・北のアングラー鉄板のルアー、メタルジグ

・PHAT(ファット)35g

・入賞時の状況

・操作方法 ただ巻きとは

・タックルデータ

・おさらい 振り返って・・ 

 

北のアングラー鉄板のルアー、メタルジグ

北海道では河川からのサクラマスの釣りは禁止されており、

道産子アングラーにとっての「サクラ」は海サクラマスのことです。

海サクラマスのメインフィールドは日本海エリア、太平洋、オホーツク海と幅広く、

かつ、砂浜、磯場、ゴロタ場などポイントも充実。ですが、

シーズン初頭は積雪も多く強風に見舞われ凍結路面が続く過酷な状況も多いため、

遠くそして広く探るメタルジグの出番が多くなりがちです。

荒さんはSammys(サミーズ)フィールドスタッフになる前から

サミーズ製品を中心としたメタルジグのヘビーユーザーであり、

そのルアーチョイスと操作テクニックなどから数々の大会入賞に名を連ねる

エキスパートアングラーでもありました。ジグ使いの名人にPHAT35gメソッドを聞いてみましょう。

 

 

荒 道俊さん

あめますダービー(2018年)」にてPHAT(ファット)35gのプロト(試作品)で5位入賞を果たした時の荒道俊さん本人の物持ち写真。
北海道のメインフィールドの一つ日本海側へ長年足しげく通い、

数々の大会で優勝入賞を果たし、Sammys(サミーズ)フィールドスタッフメンバーへ。

のちショアジギングミィーティングの実行委員として啓蒙活動も開始。

現在YAMASHITA&Maria(ヤマリア)北海道スタッフとしても活躍中です。

 

ヤマリア公式HPリンクhttps://www.yamaria.co.jp/

ショアジギングミィーティング公式HPリンクhttp://hsjmtg.blog.jp/

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PHAT(ファット)35g

北海道の海アメ、海サクラが狙えるメジャーポイントの一つ日本海側、

その中心エリアの一角を担う島牧村主催の「あめますダービー(2018年)」にて

PHAT(ファット)35gのプロト(試作品)で5位入賞を果たしたのが

冒頭でのご本人の物持ち写真。冬場の北海道で数か月にわたるロングラン大会で、

しかも2017年の年越し12/31、70㎝3,450キロでのドラマチックな堂々の入賞は、

PHAT(ファット)35gの大きな反響を生むファーストステップとなりました。

 

入賞時の状況

■12月31日■

この日は朝から島牧村の江の島海岸(通称・赤灯)で

荒さんはヘビージグをキャストし大型の海アメを狙っていたようですが、

小型のアメマスしか釣れず、波も落ちてくる状況だったのでライトなタックルに持ち替え

PHATのテストも兼ねてポイント移動をすることに。

車を走らせ、たどり着いた場所は「折川河口」。他の釣人もおらず、多少波があって良さそうな状況。

もしかしたら海サクラマスも…なんて軽い気持ちでPHATを結んでキャスト開始。

■スパっと気持ちよく■

100m程飛んだPHATからは、

しっかりとウォブリングして沖で程よく潮が効いているのが分かったそうです。

潮が効いている場所で、長くルアーを通せるようキャストする角度を少し変えて2投目。

(潮が効いていたので)リールを巻く速度を少し遅くし、

ルアーが動きすぎ無いように調整していると「ガガッ」と小気味よいアタリ。

40㎝程の海アメマスがかかり、さらにキャストする角度を変えて3投目。

■この時は■

カウントを数えながらゆっくりと糸ふけを取って、

先ほどより少し下のレンジを狙ってリトリーブを開始したそうです。

潮の効いている中、リールをゆっくり巻いてじっくりアピールさせていると

フッとテンションが緩み、潮の効いている場所からルアーが抜けたなと思った瞬間に「ドスッ」と重い衝撃!

これが、あめますダービー5位入賞となった海アメマスだったそうです。

 

 PHAT35gの操作

PHAT35gは基本ただ巻きで、動きの大きなウォブリングアクションに

時折イレギュラーなアクションが入るように設計されていて、

この「時折イレギュラーなアクションが入る」と言うのが設計上最も難航した部分でもあり

魚を魅了する大きなポイント。ですが、【ただ巻き】とは言っても

実際どのくらいのスピードでリールを巻いたら良いのか?という疑問もあるかと思いますので、

荒さんにワンポイントアドバイス頂きました。

 

■ただ巻き■

近年主流のHG(ハイギヤ)~XG(エクストラハイギヤ)の

リール(巻取り長90~100㎝)の使用を前提とした場合、

基本は「1秒間にリールのハンドル1回転」のミディアムスピードを軸に

「5段階のスピード調整」でリールを巻く速度によってルアーにアクション(動き)の

強弱を付けていく事が殆どのようです。

 

ロッドアクションを加えない釣り方、ジグミノーと似たような操作方法かもしれませんね。

 

■例えば■

①遅い(概ね2秒にリールのハンドル1回転)

②やや遅い

③基本のスピード(概ね1秒にリールのハンドル1回転)

④やや早い

⑤早い(概ね1秒にリールのハンドル2回転)

 

このようにそれぞれの中で基本のスピードを作っておくと分かりやすいかもしれません。

 

■もしも、PHAT35gをお使いになって■

釣果の手ごたえをお感じになられないアングラーさんがいらっしゃいましたら、

巻く速度を気持ち遅めにしてみてはいかがでしょうか。

 

時として「早巻き」がセオリーとされる海サクラマスの釣りにおいては

スピードが遅い(ルアーが見切られる)のでは?とご心配に思う方もいるかもしれませんが、

このスピード(基本の③)でもPHATは十分にアピールしてくれるとのこと。

早巻きで魚の鼻先の柔らかい部分にフッキングするのではなく、

スピードが遅い事で魚がしっかりとルアーに追いつく事で口の奥や

カンヌキの固い部分にフッキングする率も高くなり結果バラシも少なくなる、と考え操作しているそうです。

 

■もちろん■

早い動きの方が反応の良い日もありますし、

潮・波・風の状況で変わりますが、サーフエリアでは③~④のスピードで広範囲を探る、

磯では根の際を②~③のスピードでじっくり探るなどと考えながら、

前述のアメマスを釣った時の様子のように③⇒潮の効いている部分だけ②のスピードに落とす、

③⇒リール1回転だけ①(もしくは⑤)⇒③に戻すなどスピードの変化を付けた直後のヒットも多いとのこと。

 

「これらを組み合わせ「リール1回転だけ」のところを「半回転だけ」や「リール2回転」としたり、

スピードを6段階7段階とする事で無限にパターンが生まれてきますので、

上記の事だけではなく「自分だけのPHAT最強パターン」を生み出してもらえれば・・・

 

と荒さんからのアドバイスです。ありがとうございました。

 

 荒 道俊さんタックルデータ

PHAT35gに合わせて荒さんが使うタックルお聞きしました。

■ロッド■

櫻井釣漁具 C3 Shore9-1/2(9ft7inch)ルアー10~50g(オールマイティ)

櫻井釣漁具 C3+W.o.r.C 11’2” CLASS14  ルアー ~60g(荒天時・ジグ専用)

 

■リール■

シマノ ステラ4000XG

シマノ ツインパワーSW 4000XG

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■フック■

オーナー社 ジガーライト早掛#2(段差)、#1(段差・ツイン・シングル)、#1/0(シングル)を

メインに「丸セイゴ」や「コウジ専用」など針先がストレートなものの使用が多いです。

 

■ライン■

PEライン 1.0号~1.2号 200m~300m巻き(飛距離を把握するため5色分けの物を使用)に

キャスト時に指を掛ける部分を保護する目的でスペーサーPEライン2.5号を5m接続。

 

■リーダー■

フロロカーボン5号~6号 80㎝程度

(リーダーの結び目はトップガイドの外に出してキャストしています)

 

■接続■

メインのPEラインとスペーサーの接続、リーダーの接続も結び目の小さい「FGノット」で接続。

ルアーとの接続具(スナップ等)は意図しないルアーの回転を防ぐためとルアーの動きを最大限に生かせるように

「オーナー・耐力スナップ」、「マリア・ファイターズスナップ」などスイベルの無いものを好んで使用しています。

 

※荒さんは海アメマスと兼ねて使用しているため※

少々ヘビーなタックルも使用しています。海サクラマスのみにターゲットを絞るのであれば

PHAT35gに合わせて一般的におすすめのタックルも聞いてみました。

 

■ロッド■

10フィート前後で、適合ルアーウエイトMAX40g~50g程度

(ミノー、ジグミノー、メタルジグどのルアーでも扱いやすい)

■リール■

3,000~4,000番のハイギアタイプ、ドラッグ性能の良いものを

(イトフケの回収速さや、水圧の感じやすさ、リールだけが軽くならないようロッドとのバランスも考慮しましょう)

 

 

振り返って・・

過酷な状況下の中、北海道アングラーにとっては切っても切り離せないジグ。

PHAT(ファット)35gで実際に釣った時の様子や操作のアドバイスを

荒さんに伺ってみましたが、いかがでしたでしょうか。

 

通常、島牧のあめますダービーで入賞できるサイズの海アメマスは

狡猾でなかなか口を使ってくれず、様々なルアーやアクションを駆使し、

「大型の海アメマスにどう口を使わせるか」が難しい所でもあり楽しい所・・と荒さんは振り返ります。

 

大型の海アメマスを魅了できるルアーこそ「一級品の証」と思っている中、

その一級品はサクラマスにも非常に有効ゆえ

 

■ただ巻きで■

■このサイズの海アメマスが釣れるって■

■とんでもないモノが出来てしまったのでは?■

・・・と

自分で釣っておきながら多少驚きもありましたとも荒さんは言っていました。

 

少し手前味噌にお感じになられるかもしれませんが、

試行錯誤を重ねて完成したPHAT(ファット)の「魅力」とも言うべき魚を引き付ける力を

一番最初に体感したであろう荒さんが素直にそう言ってくれたことは

ビルダー・スタッフ一同の自信にもつながり、本当に嬉しかったことでもあります。

 

 

それでは皆さん、間近に迫った海サクラマスのシーズンも

ルールやマナーはみんなで心がけ、安全安心の楽しい海サクラマス釣りにしましょう。

 

 ・ゴミは持ち帰りましょう。

 ・迷惑駐車、深夜早朝の大声、気をつけましょう。

 ・先着者への一言、声かけ挨拶心掛けましょう。

 

 

 

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