「サクラ咲く!」の合言葉で北海道の春の到来を告げる海サクラマス。
ショア、オフショア共に大人気ターゲットです。
今回はショアから狙う海サクラマスに有効なSammys(サミーズ)のメタルジグ/ルアー
【PHAT(ファット)35g】を中心に レジェンドアングラー北島正貴さんにメソッドを伺います。
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■目次■
1)北島 正貴さん
2)海サクラマス向きのルアー
・ミノー
・ジグミノー
・ジグ
3)サミーズPHAT(ファット)35gのこと
・形状
・操作
4)タックルデータ
5)結び
・ルールとマナー
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1)北島 正貴さん
略歴:
北海道の海アメマス海サクラマスのメジャーポイント、島牧へ通いつめ2大会で優勝するなど
数々の実績をかわれ、長年PureFishingJapan(ピュア・フィッシング・ジャパン)
フィールドスタッフを務め、北海道ハンドメイドルアーメーカーKojimaCraft(コジマクラフト)、
そしてSammys(サミーズ)のフィールドスタッフでもあり、
北海道のトラウトシーンに欠かせない存在。
取材多数、開発経験もかわれインストラクターとしても活躍中。
ピュアフィッシングHP https://www.purefishing.jp/
コジマクラフトHP http://kojimacraft.com/
2)海サクラマス向きのルアー
海サクラマスをはじめ、海アメマスも含めると20年以上に渡り、
北海道の鱒(マス)釣りを開拓してきた 北島正貴さん。
様々なロッドやルアーなどの開発にも携わってきた彼に海サクラマスのルアーについて、
選び方や使い分けなどを伺いました。
北海道の海サクラマスをルアーで狙う場合の主流は、ミノー、ジグミノー、メタルジグが多く、
これらの使い分けは人それぞれですが、北島さんの一軍ルアー(上写真2枚)を見せて頂きました。
※写真は2021年(R3年)11月6日(土)現在のものです。
選択基準
北島さんは様々なシチュエーションからいくつかの要素を踏まえ、
海サクラマスが回遊しているであろう水深に着目してセレクトしているそうです。
水深の深いポイントではミノー、浅瀬などではジグミノーかジグを使う判断が多いようです。
(詳しくはノースアングラーズ2020年7月号もご覧ください。北島さんの特集が組まれております)
ノースアングラーズHP https://tsuribito.co.jp/magazines/northanglers/
ミノー
抜群の存在感のアピール力が持ち味のミノー。
北島さんはミノーの使い手として中学生のころから頭角を現し、大会優勝へと導かれました。
北海道の海サクラマス狙いのアングラーにとってもルアーケースに必ずと言っていいほど
ミノーはしのばれています。北島さんはフローティングのミノーを好んで使っており、
止めて食わせの間を与えてマスのバイトを誘うようです。
ジグミノー
北島さんは所属するコジマクラフトのジグミノーSAMURAI(サムライ)を愛用。
北海道の厳しい環境をよく知る北海道生まれのジグミノーの先駆けと言って良いでしょう。
北島さんが好むミノーと飛距離が見込めるジグの良いとこどりで、
北島さんがビルダー小島一郎さんと共に開発したいわば二人三脚の結晶とも言えます。
浅瀬やサーフなど北島さんは広範囲をナチュラルに誘う事ができる
ジグミノーから使うことが多いそうです。
ジグ
強風時やもっと遠くへルアーを飛ばしたい時、または深くレンジを探りたい、
イレギュラーアクションでアピールしたいなどそんな苦境時の出番が北島さんにとってはメタルジグ。
基本、ジグはただ巻きで操作することが多い北島さんが、Sammys(サミーズ)メンバーへ
「初心者の人も操作しやすく、かつ釣れる海サクラマス向きのルアーをみんなで作ろう!」と発案。
みなで試行錯誤の上、開発された所以から、PHAT=格好いい、いかした、粋なヤツラ・・の意味から
名づけられPHAT(ファット)35gが誕生。
プレリリース2018年、正式発売2019年、現在に至ります。
3)PHAT(ファット)35gのこと
形状
Sammys(サミーズ)の開発は、PHAT35gの形状もそうですが
代表者であり、開発ビルダーの佐藤稔さんがすべて一貫して一人で担います。
そしてフィールドスタッフや製作メンバーからのフィードバックを受け、
再考を繰り返します。最終段階で、PHAT(ファット)35gは
左右対称センターよりの後方重心の動きがよいと皆一致の意見にまとまり、
船底からヒントを得て断面をv型、アイから重心を下げることにより
低重心で水中姿勢を安定させつつ、程よいテンション(引き抵抗)が掛かり、
潮の変化も感じやすく、幅広い状況で使用しやすいルアーに仕上げました。
※定番カラーは現在8色です。
操作
PHAT35gの操作としては、使い方は基本ただ巻きでウオブリングアクション、
釣りを始めたばかりの初心者アングラーの不安定なただ巻きにもターゲットへ
積極的にアピールしてくれ、かつ上級者が行う意図的な使い方の変化で誘うことも可能。
そのどちらにも柔軟に対応し、海サクラマスの好むよく動くルアーがファットです。
4) 北島正貴さんのタックルデータ
PHAT(ファット)35gに合わせて北島正貴さんが使うタックルは以下の組み合わせが多いようです。
ロッド:
トラウティンマーキスノーザンカスタム
TNCS-108M-TZ(アブ・ガルシア)
108M-TZは海サクラ&海アメ用のスペシャルロッドで北海道では定番中の定番で
「北海道のショアで欠かせないミノー・ジグミノー・ジグすべてに対応させたい」と、
設計を北島正貴さんが監修した秀逸品です。
リール:
レボALXシータ4000SH(アブ・ガルシア)
北島さんが大切にする潮流の変化を感じ取りやすいハイギア仕様、
遠投後のイトフケの素早い回収からのルアーアクションへの流れがスムーズなタイプです。
5)結び
エキスパートアングラー北島正貴さんに伺いましたが、いかがでしたでしょうか。
派手な動きをしてくれるミノー、とばしたい時のジグ、捜索したいシチュエーション時のジグミノー、など
それぞれの特性を把握して、使い分けをしているようです。ご参考になれれば幸いです。
北島さん、ありがとうございました。
ルールやマナーはみんなで心がけ今シーズンも安全安心の楽しい海サクラマス釣りにしましょう。
・ゴミは持ち帰りましょう
・近隣住民さんへの配慮忘れないようにしましょう
・迷惑駐車止めましょう