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Sammys(サミーズ)フィールドスタッフ小野寺明男からのメッセージです。
猛者MOSAにかける思いや、彼の中でのマスシャクリ、そしてSammys(サミーズ)との関わりなど
釣りを通しての様々な出逢いも含め、並々ならぬ情熱、気持ちが詰まっています。
一つ一つが思い出でもあり、歴史でもあり、一言では語りつくせない物語です。
皆様にもぜひ読んで頂きたいと思いサミーズのブログでご紹介させて頂こうと思います。
お時間ある際に良かったらご覧ください。~
Sammysから発売された、サクラマスジギング用ジグ 猛者MOSA そして 猛者MOSA+F(プラスエフ)!!
今回は少し、僕視点からなのですが、この猛者が出来上がるまでの話と、猛者MOSAに対する僕の想いを書かせて頂きたいと思います。
まず猛者MOSAを語る前に、この話から聞いて下さい。
積丹地方には、古くから鱒シャクリ釣りと言うものが存在しました。
その昔 春4月〜5月中旬にかけて積丹海域に現れる板鱒、当時は5kgから板鱒と呼ばれ6kgや7kgのモンスターが釣れる事も有りました。
その板鱒をターゲットにし、深海松や鹿の角、アワビや白蝶貝等の天然素材を使用して作られた和製ジグ!
それが鱒シャクリ棒です。
この天然素材で作られた物は大変高価なので、鉛と樹脂で作られている商品も沢山有ります!
僕が、この鱒シャクリ釣りと出会ったのは今から30年程前、当時 勤めていた会社の上司に連れて行ってもらったのが始まりでした。
この頃の僕には、高価な天然素材のシャクリ棒など とても買うことなど出来ず、樹脂で作られた物を使っていたのですが、深海松や綺麗な貝貼りのシャクリ棒に凄く憧れを感じた物でした。
古来からの釣り方としては、ロッド等は使わず手釣りでやられている方が多く、シャクリの3ヒロ程上には ひっくり返り防止で中間オモリと言うものを付けておりました。
フックには4本組イカリ針が使用されており、HIT時にスレ掛かりする事が多い為に、シャクリ釣りは寄ってきた鱒を引っ掛ける釣りだと言われる人もおられます…が…
全然違います!
鱒シャクリ釣りは、れっきとした食わせる釣り!だと、僕は思っております。
鱒シャクリの食わせのタイミングは、フォール時、後方重心のシャクリ棒がスライド降下をしている際に、落とし込んでいく後部を 逃げ惑うベイトの頭部と見立てて食わせる!!
肝はスライドフォールの させ方に有ると思っています。
そして フックのアシスト長さをベイトのエラ周辺に合わせ、スライドフォールさせているシャクリ棒にフックを背負わせる事によって、しっかり口に掛かってくれます。
地味にあのフックにも意味があるんです。
時代は流れ、現代の鱒シャクリ釣りでは ほとんどの方がロッドを使用されており、中間オモリは今も使用させている方が多いですが、僕的にはラインの問題やシャクリ方で中間オモリを使用しなくても対応出来ると思っております。
おぉぉ〜シャクリの話だけでメチャクチャ長くなってしまった💦
そんなこんなで、僕は鱒シャクリ釣りが昔から大好きでした。
Sammys代表のミノル君とは、長くお付き合いさせて頂いているのですが、彼と出会った当時から、いつか このシャクリ棒をオマージュしたオフショアサクラマスマス用のジグ作ろうよ!と言ってた物でした。
そして、4年程前から いよいよSammysとして本格的にオフショアサクラマス用ジグの開発が始まりました。
春先、ミノル君と積丹の海に足繁く通い一緒に船に乗りました。
初めは、100%鉛だが後方重心で作ったジグでテストしましたが、圧倒的に鱒シャクリ棒や某有名ジグを使っている方々の方が釣れている…
これじゃ〜ダメだ!
悩み、そして、いろんな方のアドバイスも頂きました。
一番多かった御意見は、樹脂と鉛でのハイブリッドを作れば良いと言う物でした!
正直、僕自身も 初めは そう思っていました。
もちろん、ミノル君も そうする事でベストなバランスの物が出来上がるかもしれない事は想像がついていました。
しかし…
それは、Sammys代表 ミノル君の求めている結論では有りませんでした。
その話をミノル君とした時に彼はこう言っていました。
「ん〜それじゃ〜ダメなんですよね〜自分は あくまでもジグを作りたいんです。ジグはやっぱり金属で出来ているからジグなんです。異素材だとしてもそれは金属で作ります。」
そこには、ビルダーとして そして職人としての ジグ作りにこだわる熱い想いがあったのです。
そうして、出来上がったのは亜鉛と鉛で出来たプロトでした。
重心はやや後方より!
ミノル君は、このプロトを持って、積丹に限らずサクラマスジギングが行われている 道北オホーツクから知床!苫小牧に白老!道南 恵山から しまいには東北 青森までと、ありとあらゆるフィールドに行きテストを重ねてきました。
それは、サクラマスが釣れる全フィールドで通用するジグを作る為!!
こうして出来上がったのが、亜鉛6 鉛4と言う配合で出来た猛者MOSAでした。
この猛者は、先に書いた鱒シャクリ棒の要素も十分搭載されながら、従来のジグ本来の動きも入っており、スライドフォールメインで食わせるだけではなくジャーク時の跳ね上がりでも食わせる事が出来、ワンピッチで広い棚を探りながらヒットレンジが分かれば、そのレンジをキープした状態でヨーヨー釣りが可能と言う万能な物が出来上がりました。
既に多くの方に使用して頂いており、素晴らしい釣果を皆さん出されております♪♪
しかし…
この猛者MOSAが出来上がった翌年に積丹へ行った時の出来事でした!!
同船者の方々は、某有名ジグ?シャクリかな?を使用!
既に かなり やり込んで居る方だったのですが、釣果で僕たちは敗北してしまいました。
ここで、ビルダーミノル君の魂に火が着きました🔥
もちろん猛者MOSAでも十分釣れてはいたのですが…
サクラマス専用ジグと名乗る以上 負けてはならない!圧倒的に勝てるジグを作りたい!!
よし、もっとスライドフォールを意識した物を作ります!と彼は言いました。
そして、ベストなバランスを出す為に調べに調べぬいて行き着いたのがアルミでした。
こうして出来上がったのが、アルミ7 鉛3 配合の猛者MOSA +Fです!
この猛者MOSA +Fは、猛者MOSAより 更に後方重心になっており、フォールメインで食わせるジグで有り、より鱒シャクリ棒に近い物になっております。
ただ、使ってみると ジャーク時の上げのタイミングでも魚は しっかり食ってきており、シャクリ棒の様なリアのフックだけではなく、フロントのフックにも ちゃんとフッキングしてくるんです。
正に納得のジグが完成したと思います♪♪♪
近年、このタイミングでオフショアサクラマスジギングが注目されておりますが、Sammysで出した猛者MOSA & 猛者MOSA +Fは、こだわり満載の一味も二味も違った商品になっております。
是非、お手に取って使って体感してみて下さい!!
で…こっから僕個人のお話し😅
前記でも書いた様に、僕は この北海道から発祥した和製ジグ それも天然素材で作られている鱒シャクリが大好きです。
今回、猛者MOSAが出来上がって、もちろん猛者MOSAで釣りたいのですが…
やはり天然素材で作られたシャクリ棒にも魅力が…
昨年は、どっち付かずで、なにか集中出来ず納得の釣果が出せませんでした💦
ん〜〜どうする?
ん~~
あ、、、そうだ!!
ガンダムの赤い彗星のシャアにも専用のモビルスーツが、有ったように俺にも専用のジグが有っていいんじゃね(笑)
よし!
シャア専用ザクじゃないけど、
俺専用 猛者MOSAを作ろう!!
けど…どんな??
…
…
お~し!以前から自分と馴染み深く、そしてやってみたかった夜光貝で作ってみよう!!
そこから、10年近く前に仕入れた夜光貝を引っ張り出し、更に大先輩にお願いして もう一つをGET出来ました!!
ただ…問題は この夜光貝をどうやって加工するか?
貝の加工をやられている方に相談して見たが、まずは、皆さん第一声 夜光貝はやらないよ!と…
どうやら、この貝…かなり加工が面倒な品物らしい!
こうなったら自分でやるしかない!!
まずは、一つ目の夜光貝で表面のガビガビを取って削ってみたが、なんと あの夜光貝の妖めかしい光沢部分ってほんの数㎜しか無く、すぐに なんの変哲もない白い貝になってしまうんですね。
う〜ん…これは難しい!!
けど、なんとか完成させたい!
その後、お世話になっているルアービルダーさんから必殺の薬品を教えてもらい慎重に漬け込み…
一つ目は ちょっと失敗してしまったのだか、2つ目は成功♪♪
見事、妖めかしい光沢のみを放つ部分を残す事が出来ました。
さぁ〜後はカットして、加工して貼り付けだ!
けど、流石に これがやる時間が見つからない!!
やっぱり誰かに頼むしかない!
けど、一体誰がやってくれる?
そんな時に救世主が✨
Sammys代表とも仲が良い知る人ぞ知るあの方✨
僕の無茶なお願いを聞いてくれました♪♪
綿密な打ち合わせを経て…
凄〜く大変な手間をかけて頂き…
やった〜出来た〜
とうとう完成しました♪♪♪
どうですか?? このエロさを醸し出した究極の1本!!
俺専用(Ore Senyou)
小野寺専用(Onodera Senyou)
小野寺スペシャル(Onodera Special)
上記の頭文字を取って…
その名も
猛者OS (笑)
見た目は若干違えどバランスは猛者 +Fと一緒です♪♪♪
ジグでも有り!シャクリでも有る!天然素材を使った猛者が出来上がりました。
遠藤さん、本当に有難う御座いました。
なにより、僕的には このコラボが凄く嬉しかったです。
あ、ただ…
今回の猛者OSは昔からの御付き合いの中で頼み込んで現実になった物であって、通常は生産されておりませんし、制作もして頂けませんので御理解の程宜しくお願い致します。
よ~し!!
この猛者OS で、いつか夢の6kgオーバーのモンスター板鱒を釣ってやります💪
また一つ信頼出来るルアーに出会う事が出来ました。
信頼しているルアーを振り続ける!それが大物との出会いに繋がる第一歩!!じゃないかと僕は思っております。
皆様に取ってもジグビルダーがこだわって作った猛者MOSA &猛者MOSA +Fが信頼できる1本になる事を信じております。